■アマルガム充填
歯の詰め物に使われる材料の一つ。銀と水銀とすずを混ぜて作られる。
最近はあまり使用されない。
■医療費控除
1月から12月までの1年間に、自分自身もしくは家族のために支払った医療費が
10万円を超えた場合(給与所得が200万円以下の場合はその5%を超えた場合)、
確定申告により200万円を限度として税金の一部が戻ってくる制度。
診療費、薬代、入院費用などのほかに、紙おむつやパッド類も対象となる。
■印象
口の中の型を取ること。この型をもとにして、
歯の詰め物やかぶせ物などの製作に必要な口の模型が作られる。
■インプラント
歯が抜けてなくなったところの歯肉、骨に穴を開け、天然歯の代わりにチタン製などの
人工歯根(歯の根)を埋め込み、その上に人口の歯を作製する外科的治療方法。
■顎関節症
物をかむときあごの関節(耳の少し前方)が痛い、口が大きく開けられない、
口を開け閉めするとき変な音がするなど、あご周辺の機能障害の総称。
虫歯、歯周病についで多い口の病気と言われている。
原因は咬み合せの異常や外傷、精神的ストレスなど様々なものがある。
■かかりつけ歯科医
歯の治療、歯に関する相談、定期検診など、歯と口の健康を日常的に
トータルサポートしてくれる身近な歯科医師、歯科医療機関のこと。
■過蓋咬合
下の前歯がほとんど見えないほど、上の前歯が深く覆っているような
不正咬合(咬み合せが正常ではない状態)のこと。
■外傷性咬合
大きな虫歯、抜けた歯、合わないつめ物などを放置し、咬み合せのバランスが
悪い状態が続くと、特定の歯に必要以上の力がかかり、歯を支える歯周組織に
ダメージを与え、慢性的な歯痛を起こしたり、歯が抜けたりする病気。
■ガルバニー電流
異種金属が同一口腔内に存在するとき、唾液や歯の内部の組織液が電解質となり
電位差の発生が起電力が生じ、電流が流れることがある。
この電流が、疼痛・違和感・金属の味を生む事があり、アルミホイルを噛んだり、
スプーンやフォークが歯に当たった時、嫌な感じや変な味がするのはこの為である。
■根管治療
むし歯が進み、歯髄(歯の中の神経や血管などの組織)が死んでしまった場合に行う、
歯の根の治療。
■再石灰化
唾液中のカルシウムやリンが歯に沈着し、脱灰が起きた部分を修復する働きのこと。
脱灰とは、口の中の酸が歯のエナメル質(歯の一番表面の組織)の内側から
カルシウムやリン酸などを溶かし出し、初期虫歯の状態になること。
■歯間ブラシ
歯と歯のすきまを磨く、針金に歯ブラシの先が付いたような小さな歯ブラシ。
■歯垢
食べかすに虫歯や歯周病を引き起こす口の中の細菌が結合したもの。
「プラーク」とも呼ばれる。
■歯周病
歯垢(プラーク)が歯と歯ぐきの間の溝(歯肉溝)にたまり炎症を起こす病気。
歯ぐきが腫れる「歯肉炎」と、それが悪化した「歯周炎」の総称。
■歯石
歯垢(プラーク)に唾液中のカルシウムやリン酸が付着し、かちかちに固まったもの。
一度ついてしまった歯石は歯ブラシでは除去できないため、
歯科医院で取ってもらうことが必要。
■シーラント
虫歯になっていない奥歯の細かい溝に、レジン(プラスチック のような樹脂)をコーティングし、
虫歯になりにくくする処置のこと。
■小帯
頬および唇の内側の粘膜と歯ぐきとの間に縦に走る、細いひだのような部分のこと。
上唇小帯、下唇小帯、舌小帯、頬小帯(きょうしょうたい)がある。
■象牙質知覚過敏症
虫歯がないにもかかわらず、冷たいものを飲んだり食べたりしたときに
しみるような痛みを感じること。
歯ぐきが痩せて歯の根っこが露出したり、歯のエナメル質(歯の一番表面)が薄くなり、
歯の神経組織を覆う象牙質がむき出しになると起こる。
■ナイトガード
歯ぎしりによる歯やアゴへの負担を防ぐために、睡眠中に口の中にはめる
マウスピースのような装置のこと。
■ハイブリッドセラミック
歯の詰め物やかぶせ物に使われる歯科材料の一つ。
セラミックに微量の樹脂を加えた複合材料。保険の適用は無い。
■バイオフィルム
薄い膜状のネバネバした物質に包まれた、複数の細菌の集まりのこと。
抗菌剤などに強い抵抗力を持つ。
歯に付いたバイオフィルムは、歯みがきだけではなかなか取り除けない。
プラーク(歯垢)はバイオフィルムの総称。
■漂白(ブリーチング)
歯を削らず、歯科専用の漂白剤を使用して歯の色を白くする方法。
■ブラキシズム
自覚がないままなされている歯のこすり合わせのこと。
クレンチング(くいしばり)、グライディング(歯ぎしり)、
タッピング(歯をかちかちさせること)などに分けられる。
上下の歯の間に食物という緩衝物なしに歯に強い持続圧が加わるため、
歯周組織に咬合性外傷を引き起こしやすい。
■レーザー治療
レーザー光線を使用して、むし歯治療 根管治療(歯の中の神経や血管などの組織が
死んでしまった場合に行う歯の根の治療)、外科的治療、歯石除去などを行うこと。
■矮小歯
歯の大きさが正常値の範囲を超えて著しく小さい歯のこと。
1〜数本の場合と、歯全体が矮小歯の場合がある。
一般に円すい形をしており、過剰歯であることが多い。
■C1
歯の表面を覆う、エナメル質が虫歯になっている状態。
■C2
歯の表面を覆うエナメル質を超えて、歯の内部の象牙質が虫歯になっている状態。
■C3
歯の表面を覆うエナメル質、歯の内部の象牙質を超えて、
歯の神経(歯髄)まで虫歯が進んでいる状態。
■C4
虫歯によって歯がほとんど失われ、歯の根だけ残っている状態。
歯を抜かなければならない場合が多い。
■PMTC
プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略。
歯科医師や歯科衛生士が歯垢や歯石、歯面沈着物などをきれいに取り除くこと。
■TBI
トゥース・ブラッシング・インストラクションの略。主に歯科衛生士によって行われる、
正しいブラッシング(歯磨き)指導のこと。
■WSD
咬み合せのずれや合わない詰め物、不適切な歯磨きなどさまざまな原因によって、
歯の生え際がくさびを打ち込んだようにえぐれてくぼみができてしまう、
くさび状欠損(wedge
shaped defect)のこと。